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ロンドン・NY大西洋横断クルーズ プリンセスクルーズ ロイヤルプリンセス


大西洋横断クルーズを入れた西回り世界一周旅行を終え2018年9月26日に帰国しました。
しかし、今回だけは参りました。とにかく予想も出来ないあっと驚くことが連続して起こったのですから。
とにかく、聞くも涙、語るも涙で笑うより仕方のない海外旅行記を御読み下さい。

旅程は関空=>ロンドン・サザンプトン=>ロイヤルプリンセス乗船=>大西洋横断=>NY=>関空
で予定寄港地は前ページ記載の地図の通りでした。

2018年8月20日(月)ヒースロー空港->サザンプトン送迎予約
2018年8月21日(火)プリンセスの予約確認書、E Ticket 登録・入手
2018年8月22日(水)米国とカナダのESTA登録・コピー取得
2018年8月29日(水)荷物のパッキング開始

天災は忘れた時にやってきた。

2018年9月4日(火)
悪夢のはじまり

朝、起きてTVニュースで見た驚くべき関空の様子。
あの悪魔の台風21号が来て大阪湾に過去に無い高波が押し寄せ関空は完全にシャットダウン。
それを知ったとき、思わず口から出た 嘘でしょう!なんで!どうして。 
だって私たちは、9月8日(土)関空発のFLTでロンドンに飛ぶ予定だよ。

どうしてくれるの!とつぶやいても仕方がない。期を取り戻しTV、FB等で関連ニュースの収集に没頭。
でもまだ、この時点では長くても2,3日で再開されると思っていました。

201895日(水)の様子

加えて、連絡橋にタンカーが衝突し、橋の通行が道路も鉄道も不通に。
一方で取り残された約8千人の利用者や空港で働く人たちの移送がバスや高速船を使って始まった。
そして脱出が完了し時には、もう深夜でした。
こんな状況下で運航再開の見通しは出されずにこの日は終っってしまったのです。


2018年9月6日(水)ところが、恐れていたさらなる悲劇の展開

今度は6日午前3時8分ごろに起こった震度7の北海道地震で千歳空港までもが閉鎖となったのです。
国際線では関空が年間2100万人そして千歳(札幌)が約630万人、2つの空港で合計年間2731万人が利用している空港が突然使えなくなったのです。
調べると成田が最大で3150万人、羽田が1710万人ですからいかに影響が大きのか直ぐに分かりました。
そして、結局 国際便はJAL ANA ・KLM,エアーフランス等9月11までの大阪関西空港を発着する全ての運航便の欠航すると発表されたのです。
これは大変。船は待ってくれない支払った旅行費用が全て無駄になる。

急ぎ、あらゆる手を使って確認

そして、午後2時過ぎの時点で、どうやら関空からは無理と判断して航空会社のコールセンターへ名古屋、羽田、成田発の便へ変更しようとしたが電話が繋がらない。
ようやく繋がっても、各社とも既に満席で10日以降で無ければ空席が無い、しかもエコノミーだけとの返事。
実は、9月6日午前3時7分に北海道胆振東部を震源地に震度7の巨大地震が発生し千歳空港も停電、閉鎖ということが重なっておきたため、海外航空路の2つ関空と千歳の2つが使えなくなってしまったから航空各社は大混乱していたのです。

頭が真っ白になった、さあどうしょう。

ロイヤルプリンセスのサザンプトン出港は9月10日(月)、ロンドンに最悪でも10日の朝必着で、
出来れば余裕を持って前日の9月9日(日)に到着し予約してあるグランド ハーバー ホテルに前泊したい。
つまりは9月8日日本出発が必須。


ここで、参考までに今回のような場合にもし乗船に間にあわないときは?
=>残念ながら払い戻しは一切なされません。
つまり今回我々の場合スイートキャビンなので捨てるその金額は半端ではありません。

長年のお付き合いが大事

助っ人現る
とにかく、自身では無理なのでクルーズのみを手配していただいた懇意にしている旅行代理店に事情を説明しHELPをお願いしたところ、ありがたいことに、社長がいて快く協力してくれた。
事情を聞かれ・状況を説明し希望を伝え後はすべてお任せにしました。

専門家の話では、4日の台風21号で新幹線を含む日本のすべての交通網がマヒしていること。
そして海外向けの空路は千歳の使用不能とあいまってさらなる大混乱状態になっているという。
本来関空にいるはずの航空機が日本各地のみならず海外の空港に分散されてなんとかやっていたところに、千歳空港と言う国際線のもう一つの大きな空港が閉鎖になったので航空各社は機材のやりくりがつかず大大混乱して頭を抱えているとか。

そんな、大変な状況にも関わらず最善の策を約束してくれた。
餅は餅屋 早い
自分達では無理だったし、状況が状況だけにでも、待っている時間が長く感じた。
でも、実際は10分ほど後に連絡が入りました。
一つだけ方法があるという。
聞くと最初の予定変更だけで済むという。
思わず“ええ、本当に”、“それならうれしいのですが”
さすがにクルーズに精通しているプロ、こういう時は頼りがいがあるもちろん、喜んで直ちに一つ一つ確認しながら予約をお願いした。

到底無理と思われた出発直前の予定変更完了
終わったのは、午後5時半。危機一髪間に合いました。

もちろんロンドンまでの旅程は大幅な変更になったのですが、とにかくクルーズには間に合うのです。
ありがたかったです。
一時は、クルーズ代金や航空券のすべてが水の泡に消えると覚悟をしていたのです。
それよりなにも、ずーと前から計画し、楽しみにしていた大西洋横断、最終ニューヨーク下船の西回り世界一周をする今回の旅行がパーになるところだったのです。

旅行代理店と話した状況
背水の陣
関空発から、福岡発で韓国へそこで乗り換えてロンドンへ

福岡ソウル便の予約も関空・千歳の影響で旅客が殺到し、この便も残り2席で急ぎ予約した

ただ、心配は残ります
一つは代理店から大韓航空-エミレーツの荷物を福岡-ロンドン通しで出来なければ一旦、韓国入国してのチェックインとなる恐れが有るとのことで余裕を持ったソウル到着便を選択。

2つ目は、一旦入国せずにソウル空港の出発ゲートでボーディングカードをもらえるかどうかの心配もありましたがこれ以外に取るべき道は残っていませんので“やるっきゃない“です。

未だ大勢の人たちが立ち往生しているさなか、私たちは幸いにも予定通りに出発する事が出来ることに感謝です。

変更後の予定

9月8日(土)新幹線で新神戸11:02発->13:24博多着 のぞみ157号 

神戸空港-福岡便は現在無く、伊丹便も振り替え客が多くて満席で新幹線利用に変更。

9月8日(土)福岡KE790便16:25発->ICN インチョン17:55着   ファーストクラス

インチョン(ICN)発EK323便 23:55発->ドバイ(DXB)04:25    ファーストクラス
ドバイ発   EK029便 09:40発->ロンドン(LHR)14:25     ファーストクラス