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コスタアトランチカで行くノルウエーフイヨルドクルーズ
             (1-10日目)

6月5日今日1日は航海でイギリスの東の海を北上する。揺れはあまりない。朝食でフランスの3人のレディーと一緒だったのでずいぶんとうるさかった。

食後、部屋に戻って日記など書き、ノルウエーの航海予定など見た。
ヘルシルトからホニングスボグまでの距離に比べて14時間という日程ではとても可能とは思えない。
この点をマネジャーに聞き正したら僕の推測が正しくたぶん印刷の間違いということらしいが、少しこの辺はいい加減。  
ゲイランゲル、ホニングスボーグ、グラブダル、オンデルスネスのツアーを取りあえず契約した上で、下船時アムステルダムでの大型タクシー予約を頼んだ。
昼食は9階で即席ラーメンとフレンチポテトを食べると2時間ほど昼寝だ。
贅沢な毎日でこれがクルーズのいいところだ。目が覚めると今度はジャグジーへ行く。
しかし今日は若い連中で一杯だった。

晩は船長招待のカクテルパーティーがあり、少しフォーマルで決めると船長と一緒に写真を撮った。
夕食はキャプテンが推薦したメニュ-なので敬意を表してテーブルの誰もが余分な注文は出さなかった。
今夜のショウを見てキャビンィ戻ると睡魔に襲われてベッドにはいる。
明日は早朝3時半頃には日の出があり、フィヨルドに入るところなので是非起きようと思う。

6月6日朝3時半起き出して早速10階に上がった。案外寒さも厳しくはない。
日の出を撮影しようとしたが雲があって余りよく取れなかった。 
しかしその後のフィヨルドの航海は懐かしくまたすばらしいものである。
右舷左舷10階3階と今どこにいるのかを確かめようとあちこちを歩き回った。
3回目のフイヨルドとはいえ滝や崖は結構新鮮で珍しい感じがした。

6時半に一旦キャビンに戻ってから朝食へ行き、ゲイランゲルに着くとテンダーボートを下ろすのを見てからツアーの集合場所に出かける。
僕たちのツアーはバス2台で、ダルスニッバという1500メートルの山に登る。
途中の道は七曲がりでずいぶん怖い思いもしたが、頂上は絶景でおまけに晴天に恵まれて最高のものであった。
フィヨルドの船も見えたがコスタアトランティカは残念ながら山に隠されて見ることは出来ない。
帰りは途中のホテルでケーキとお茶をご馳走になり、12時頃無事船に帰った。



昼食後,皆はフィヨルドを見て回っていたが、僕は船でゆっくりと時間をすごした。多くの船客が出払った船内は自分だけのものと考えるとさいこうだ。ジャグジーに行き、うまいものを食べてベランダで景色を見ながらコーヒーを飲む、こんな時間がほしかった。
家内はその後体操に行った。あまりにも天気が良く暖かいのでジャンパーは脱ぎ、体操しているところを写真に収めた。今晩はの船長招待のVIPのパーティーがあった。僕は丁度通過するオレスンドを撮したいと食事を切り上げ早く出ようとしたら船長が追っかけてきて挨拶をした。僕は理由を言って失礼を詫びねばならなかった。今日の日没は夜11時で明日は日没がない。そう完全なる白夜である。船は外海に出て一路北極海を進む、外海は荒れるのだろうか?

6月7日オレスンドを出てから船は一路北に向かって走っている。今日のTODAYによれば波はagitedたぶん荒れるとあるが一面霧だが、波は静かなようだ。朝8時、そのころには空は幾分晴れてきて波静かな洋上を眺めながらの贅沢な朝食をとる。 奥方たちは例によって体操、僕はベランダででコーヒー片手にロフォテンが見えないかとワッチを続けるがなかなか見つからない。いつの間にか北極海に入っているようだが特に放送はない。
昼飯は左舷の席だったので見えなかったが、食後インタネットを試してみたら今度は通じたがメール1通だけだった。日本は梅雨入りらしい。その後部屋にいると電話がかかってきて家内達が船内オリンピックに出るとのこと、写真撮影がてら、お茶の時間につきあうことにした。


キャビンに戻り窓の外を見ると見覚えのある景色が広がっていた。かすかにロフォテンではなくヴェステラーレンが見えている。さすがに切り立った島々である。
帰りはあの東側の航路を通るはずで楽しみである。
夕食時、仮装行列に参加したいから手伝ってほしい旨の要請があり、セロテープとホッチギスを持って参加することにした。奥方に紙で作った着物を着せ桜の花の飾りを付けた。見事な4人の合作で10時からの仮装行列は盛大でそれは面白いものであった。
今日から4日間は日が暮れない。明日はいよいよノルカップである。


6月8日4時過ぎ目が開いて、カーテンの隙間から漏れる光につられて外を見ると、ノルウェー北端の崖が見えた。もはや寝ていられない思いで着替え、ノルカップを北側から見ようと走り回る。そしてついにあの地球儀を発見、しかし望遠では余りよく写らなかった。
7時すでに船はホニングスボグに着錨した。朝食の時スイスのおじさんが挨拶に来た。このおじさんは親しみが持てる。今日のツアーは午後からなので午前中は何もすることがない。早く起きたから少し寝て10時半頃ジャグジーに行った。鍵をもらってから水着を忘れたのに気がつきカードを取り返して出直した。
早い目に昼食を済ましてノルカップツアーの集合場所に行った。4年前に来たときとほとんど変わっていない気がする。でも懐かしい思いが先に出てくる。


6月9日 家内が昨夜から風邪を引き寝込んだ。気になって余り寝ていない。彼女も同様だろう。外は雨なので他の船客も外出するかどうかは天気の成り行き次第みたいだ。僕の方は家内の看病というわけでキャビンでエッセイの翻訳にとりついた。昼頃に、家内がおなかが空いだいぶよくなったと見て9階の食堂に行った。  そこで午前中に町を歩いてきたと言う皆はずいぶん寒かったようだった。
その後この日は4時ごろにお茶を飲みに行くと船は5時ちょうどに出帆した。
結局トロムソは外に出ず仕舞いだった。こんな時もクルーズ船はいい、飛行機のツアーなら部屋で寝ているわけには行かない無理をしてでも移動はしなけれればならない。


6月10日 船はロフォテンの南を回ってグラブダルに入る。6時頃起き出してロフォテンを撮しに10階に上がった。今日は天気は良さそうだ。本日のツアーは7時間ということだが、集合は9時15分となっていた。
早くからいって待っていたがテンダーボートのトラブルとかで2時間近く待たされて、11時出発してロフォテンの西の方を回ることになった。
途中の景色は北極の山らしく壮観であった。漁村ヌスフィヨルドを見た後、さらに西に向かい最西端の町オウの手前で漁村らしい昼食を食べた。
オウは博物館ばかりの町でどの建物にもミュージアムと書いてある。鱈の生産では古い町だそうである。