2002年6月
キプロスの船会社でキプロス発ホーリー島、エジプト、レバノンやギリシャのロードス島へのショートクルーズで成功を収めてきましたが、さらに定期マルタ発のショートクルーズなども開始していてトムソンホリデイ社とは英国人旅客の斡旋で深い関係にあります。
ルイスクルーズ
テロ警戒とパトリオット号のその後
先週
米国政府は再びアフガンゲリラのテロが起こることに警報を発しました。 そのターゲットの中にカリブ海のセイントマーテインも入っていたことから急遽米国を基地に動いているクルーズ船の寄港が中止されています。
この中にはセレブリテイクルーズの”センチュリー”号カーニバルクイルーズの”カーニバルプライデ”そしてノルウェイジュジャンクルーズのノルウエー号が入っていました。
トムソンホリデイ社は英国ロンドンに本社を有する全世界で500もの企業を傘下に持つ世界でも有数のツーリスト事業を行なっているTUI UK Ltdグループの旅行会社です。
昨年のテロ事件以後の米国諸港での警戒はゆるくなるどころか一層厳重になっているように感じます。 現在は軍とコーストガード、警察が合同で行っていて蟻の這いいる隙間もないほどで、本格武装した兵隊を見るとにまさしく戦争状態を感じさせます。ですから日本でクルーズ船を見に行くとその無防備さに驚かされます。ただ、船客に威圧を与えてはいけないとの判断から近い将来コーストガードに一本化されるようです。
ところで、調べてみて驚きました、日本の海上保安庁向けの年間予算(職員の給与なども含んだ)総額があの役に立たない海上自衛隊のエージス艦1隻分というのです。
最近の銃撃戦で穴のあいた船体を見るにつけ一度も銃撃戦などをしたこともない自衛隊にばかり予算を使って最も全面で働いている海上保安庁にわずかしか回さない日本はおかしいとしか思えません。本当にこれでテロ対策できているとかんがえているのでしょうか?
米国は自国と同じレベルの警戒を飛行機と同じくクルーズ船にも求めているのですが今のままでは日本には寄港させようとは船主も考えないでしょう
上の写真は昨年10月にハワイ諸島を回るクルーズに出かけるパトリオット号ですが、船主のクラシックボエジャー社が昨年の9月11日のテロの影響もあって倒産し米国本土で係船されていました。
本船の要目
1983年フランスで建造、33,930総トン 旅客1,212名乗り全長 214.66mx 幅27.26m
再就航へ
倒産後もとの船主であるアメリカオランダライン(HAL)に返船されたましたがHALはキプロスのルイスクルーズに長期傭船に出しました。そしてそこから彼らは更にサブチャーター先として英国のトムソンホリデイ社に出される形でどうやら運航が再開されるようです。
実際の運航開始は
本船はこれから造船所で改修後来年の夏からパルマを基地に7日間の地中海クルーズニ入る予定です。寄港地としてはアズ−ル、ローマ、バルセロナ等があがっています。
船旅名人の一言 −−良かった!−−
何と言ってもあの名門ユナイテッドラインの旗艦で米国籍船です。