2002年5月
昨年9月11日のテロ直後の26日にチャプタ−11(日本の会社更生法)を申請し倒産したこの企業は現在、ビジネスを縮小しての生き残りの道を模索中でこれにはニューヨーク港に係船してホテルまたはオフィスとして使用するプランも出ていますが実際はなかなか処理が進んでいないようです。
右下の写真は本日のR3とR4が係船されているパピエテ港の写真ですが半年以上が過ぎたのにも係らず変化は見えません。でも他の船では動きがありそうですので追っかけて見ましょう!
その後のルネッサンスクルーズ
船名 |
建造年 |
総トン数 |
旅客数 |
R-1 |
1998 |
30300 |
694 |
R-2 |
1998 |
30300 |
694 |
R-3 |
1999 |
30300 |
698 |
R-4 |
1999 |
30300 |
698 |
R-5 |
2000 |
30300 |
698 |
R-6 |
2000 |
30300 |
698 |
R-7 |
2000 |
30000 |
700 |
R-8 |
2001 |
30200 |
700 |
小型ヨットタイプ |
建造年 |
総トン数 |
旅客数 |
ルネッサンス7 |
1991 |
4280 |
114 |
ルネッサンス8 |
1992 |
4280 |
114 |
まずは倒産時の保有船です
この企業のオーナー
この船主の親会社はRenaissance Holding社でロンドン在住ノルウエー船主で投資家のPeter
Gram率いるMalvern Maritimeが筆頭株主となっていました。そして規模では、クルーズ業界第5位の5700名キャパの船社で主たる市場は英国を中心にしたヨーロッパの人達でした。そして、チケット販売のほとんど(85%以上)は旅行代理店経由でした。
クルーズコンセプト
クルーズのコンセプトは豪華な船、業界最高のサービスつまり旅客一人あたりのクルー数が最大とバブリーなものでした
R3とR4(ジブラルタル船籍)
上述の保有船のうちR3とR4はそれまでポリネシアクルーズを行い年間30,000名ものクルーズ客を乗船させていましたがこれが無くなり、それでなくても今回のテロの影響で飛行機での来客も大幅に減少しているこの国にとっては観光経済に大きなダメージを与えると心配されています。 下の写真はパピエテ港(タヒチ)に停泊中のR4です
新しい動き
オーストラリアの企業が上述のR3、R4の内1隻を使用する計画があるそうです。3ヶ月はポリネシアであとの9ヶ月はそれ以外の海域で運航するというのですが?
豪華な船内なのですが、普通のキャビンには冷蔵庫がない上に少し狭いように思えますがいかがですか?
他の船はどこに
現在、残りの船の多くが(英領)ジブラルタルで係船されています。狭い港だけに目立ちます。又タヒチのR3と4もシーズン中は埠頭を他の入港船に空けて他の場所で錨泊するなどしています。
結果見通し
もう今年のクルーズシーズンはスタートしてしまいましたので上の船たちが動くとすれば秋以降の話で競売後整備ペイントの塗り替えなど若干改装されて冬場から稼動と言うのが一般的なスケジュールですが?航路は?やはりタヒチ発着でポリネシアクルーズでしょう
本サイトでは今後とも継続して注視し動きがあれば報告する予定です。