2003年9月
アラスカクルーズに異変??
でも日本人にはラッキー??
今年、これまでのアラスカクルーズを見ていると明らかに昨年に比べて少し寂しい気配があった。そして、実際の数字を調べてみると特にバンクーバー発の落ち込みが大きいことが分かったのである。数字を見ると今年前半のバンクーバー発のクルーズ数は111隻で昨年同期の123隻から12隻ダウンそして乗下船客数では昨年比19%減となっていました。
そんなに大きな出来事なの?かというとYESです。というのも実に過去21年間ずーとプラスで伸びてきたのですから。このはじめての減少は業界人にとって大変ショックなことです。
アラスカブームの終焉前最後の美しさ???
4隻一度に入港中のスキャグウエイ
いつも混んでるジュノー港
ケチカン:いわずと知れたアラスカクルーズの船なら必ず寄港する港ですから、この港の状況が分かれば本当にアラスカクルーズが下火になりつつあるのかどうか分かるはずです。
調査の結果、隻数に関して言えば2001年度が39隻が延べ514回寄港していましたが昨年は34隻で503回と減少しています。しかしながら、船客数は逆に大型化されているために66万5千人から70万人に増加していました。そして、港湾局の予測では今年の予定は37隻で538回となっていて船客数も前年比プラスと強気の数字が出ていました。
クルーズ船でにぎわうケチカン港
最終的な判断はシーズンが終わってからのデータを待つより仕方が有りませんが、はっきりしてきたのは第1にカナダに於けるSARSの影響、第2にバンクーバーの競争相手のサンフランシスコ、シアトル港発着のクルーズが大きく伸びたことがバンクーバーの地盤沈下を招いたようです。
そして、アラスカクルーズ全体の話に戻りますが、クルーズ名人にも、やはり少し人気に陰りを感じざるを得ませんでした。この点は今後さらに追跡調査をしていきます。
上の表はケチカン港に来るクルーズ客数の過去10年間の推移をグラフにしたものですが、なんと10年間で2.6倍以上になっています。人気の秘密は下の写真の通り手付かずの美しい自然です。 ところで、米国人の船客の伸びが止まるようだと日本人にはチャンスかも知れません?と言うのもアラスカクルーズの基地であるバンクーバー、シアトル、サンフランシスコまでなら日本から直行便が飛んでいますので日本のクルーズフアンには便利なこと、そして今後米国人中心の船客数がもし減るとすればクルーズ料金が下がり航空運賃がかかっても日本人には参加しやすくなることは間違い無いからです。
さあ!来年の夏のクルーズはアラスカで決まり!!かも?、