2002年7月
本船の略歴
先月まで日本の各港に来ていたと思えば今はアラスカで忙しく働いている本船。そのルーツをたどって見れば最初は日本の昭和海運(平成10年日本郵船(株)に吸収合併)が日本鋼管(株)で1989年に建造した日本籍のクルーズ船”オセアニックグレース”号だったということが分かります。その後1997年に売船され船名も”オセアニックオデッセイ”号にそして更に1999年現在のクリッパークルーズに移り現在の船名となったのです。
クリッパーオデッセイ号
総トン数 |
5,218 |
全長 |
103m |
幅 |
15.54m |
喫水 |
4.57m |
旅客数 |
124名 |
クルー数 |
72名 |
要目
いかがですかこの本船の内装を見られて、日本の皆さんにとってもまったく違和感を抱かないでしょう。シンプルかつ明るく清潔なラウンジでまさしく日本のホテルなんかで見受けられる雰囲気です。
船型
見られてお分かりのように本船は5,000総トンと現在の大型クルーズ船が多くなる中では小型で最大旅客数もわずか124名の船です。しかし世界に目を向けるとヨットタイプのこれらの船にも非常に根強い需要があります。それは大型の船では出来ないアドベンチャーつまり探検体験航海が出来る事です。
アドベンチャークルーズ
大型船はその喫水(深さ)や大きさから決まった航路以外にはみ出すことは出来ませんし船上での快適生活を中心に建造されていますが本船の場合も近づいて見て見てください最上階デッキ上には大型のゴムボートが山積みそして船尾にも装備しています。決して快適なテンダーボート(本船と岸などを往復する交通艇)では有りませんがオットセイやアシカ又ペンギンなどの生息地への上陸などでは必須です。
船名 |
総トン数 |
全長(m) |
旅客数 |
クリッパーアドベンチャー |
4,364 |
101.1 |
122名 |
ヨークタウンクリッパー |
2,354 |
76.5 |
138名 |
ナウテケットクリッパー |
1,471 |
63.09 |
102名 |
クリッパークルーズ社
1999年9月この企業は1906年創業で欧州では最大手の旅行代理店の1社であるスイスのKuoni
Travel Holding, Ltd.に買収されスモールアドヴェンチャーをモットーに経営をしています。
現在の保有船舶は次の通りクリッパーオデッセイ号を除いてあと3隻ですがいずれも小型で100名そこそこの旅客数となっています。
小型とは言え5,000総トン100mを越える本船にわずか100名ほどの旅客つまりはカジュアルでアットホームでありながら快適なキャビンと言うことが出来ます。ですからホーマルドレスアップ等はまったく不要でデイナーでも自宅でくつろぐ格好でOKとなっています。
6月19日 |
スワード出港 |
20日 |
プリンスウイリアムサウンド |
21日 |
バルデイーズ |
22日 |
カヤック島 |
24日 |
ヘインズ |
25日 |
ジュノウ |
26日 |
ランゲル |
27日 |
東パッセージ |
28日 |
ケチカン |
29日 |
ミステイフイヨルド |
30日 |
プリンスルパート |
2002年6月の本船動向