2004年6月
悲劇の船:オリンピアボイジャー
(ロイヤルオリンピック) |
総トン数 |
24,391トン |
建造年度 |
2000年
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全長x幅 |
180.4mx25.5m |
速力 |
27ノット |
航海速力 |
22ノット |
造船所 |
ブロームアンドフォス(ドイツ) |
最大搭載船客数 |
836名 |
クルー数 |
400名 |
本船要目表
本船のすごいところ:速力が27ナットとこれまでのくルーズ船では考えられないほど早く、その俊足をもって他の船よりより遠くに そしてより早く到着でき港での予定もゆったり出来ることから業界でも注目されていたのですが残念です。
ところでその後:
オークションでは結局、最大の債権を保有していたドイツのKfW社(ドイツの金融シンジケート)がオリンピアイクスポーラー号を$8300万ドルそしてボイジャー号を $9700万ドルで落札しました。
彼らの話では、両船ともどこかに売船か用船に出すとのことですがいまだにはっきりとはしていません。景気の良い日本の船主が買って日本向けに運航をしてくれれば最高なのですが!!
昨年クリスマス前の12月17日グループ船主8つのうち2つが日本の会社更生法に当たるチャプターイレブンを申請し倒産したこの船主が所有していたのが写真にある最新鋭の高速クルーズ船オリンピアボイジャー号とオリンピアイクスポーラー号の2隻なのです。
親会社であるロイヤルオリンピック社は株式はギリシャ及びニューヨークの証券市場に上場していましたが5月13日をもってニューヨークのナスダック市場から締め出されてしまいました。
本船オリンピアボイジャー号はカリブ海のセイントトーマスにて待機係船されていたのですが3月25日にマイアミに回航されオークションにかけられたのです。。
ところでロイヤル・オリンピック・クルーズはギリシャのピレウスを基地に地中海、エーゲ海クルーズを運航していて日本人旅行客にも広くツアーなどで利用されていたギリシャで最大のクルーズ船会社でした。
7隻の所有船には日本のツアーコースのも掲載されていたトリトン(14,000トン)ステラオセアニス(5.500トン)ステラ・ソラリス号(18,000トン)、ワールド・ルネッサンス号(12,000トン)、オデッセウス号(12,000トン)オリンピックカウンテス(18.000トン)などがありました。