2003年10月
ソングオブフラワー号
(ラデイソンセブンシーズクルーズ) |
ラデイソンセブンシーズクルーズからソングオブフラワー号の運航を中止することが8月に発表され、いよいよ来るべきものが来たと船旅名人は思いました。本船は以前、日本の川崎汽船が保有運航していた船で、日本人には特になじみの深い船で2004年度も継続運航されると聞いていただけに残念です。最終リタイアクルーズは10月22日チビチャベッキア発バルセロナ9日クルーズですが2日目以降はバルセロナに停泊しホテル代わりとなる変則クルーズです。このため実質一つ前の10月15日ベニス発のクルーズが最終となります。この船主の保有船では最も古い上に船客数も180名と小型で早晩採算上からも引退は避けられなかったのですが。
この後、本船はヨーロッパ資本に売船されて引き続き運航されるようですが詳細は未定です。
総トン数 |
8,282トン |
船客数 |
172名 |
建造年度 |
1986年 |
クルー数 |
144名 |
船籍 |
バハマ |
速力 |
17ノット |
船室数 |
100室 |
内 スイートルーム
バルコニー付きキャビン |
10室
10室 |
本船のその特徴は小型ながら豪華なことで、キャビンひとつを見ても分かります。上の写真は39.8平方ftのスイートそして右の写真は最も下位のスタンダードな部屋ですがそれでも18.3平方ftの広さがあります。全室海側でわずか100室で総船客数はわずか172名でほぼ同数のクルーが乗船していたのですからその、サービスの程度もすぐに分かると言うものです。
本船は大型の豪華ヨットと呼べるクルーズ船ででしたが, 最近の大型船を小さくした内容で高い料金設定では集客も難しく採算性から運航中止はやむをえないのです。でも、バブル時代の落とし子として過去、日本の船主によって運航されていたことはいつまでも我々の記憶の中に残ります。 これからのご活躍を祈るばかりです。 !!船旅名人一同!!
PS : なお、本船を買ったのは”Compagnie des Iles du Ponant”とフランスのツアーオペレーター”
Tapis Rouge International”の両社で価格は $7.3 mil. ”新船名は”Le Diamant”とのことです。