2002年8月
本船の略歴
カーニバルスピリッツ号、カーニバルプライデ号と姉妹船でこのクラス最後の新造船です。イタリアのフインカンテアイリ造船所で完成後カーニバルとしては初めて英国発のクルーズに投入されます。
カーニバルレジェンド号
船型
目に付く特徴は一番に鯨の尾ひれと呼ばれる煙突の形状そしてバルコニー付きキャビンの多さと独特なファンネルマークです。88,500総トン、旅客2124名+クルー930名搭載で22ノットの速力は他の2隻の姉妹船と同じです。
とにかくヨーロッパにカーニバルが直接進出 −−みんなが驚いた本当に!−−
8月21日、何と処女航海はロンドン近郊のハリッジからのオランダのアムステルダム往復4日間クルーズ、その後同じくハリッジ発着の12日間北欧、バルト海クルーズと15日間アイルランド、アイスランド経由ニューヨークまでのクルーズが予定されて業界では例のプリンセスとの合併に絡んだお英国へのお目見えでは?と今もうわさする人物もたくさんいてとにかく話題の船となりました。
その後の予定は
ニューヨーク発のカナダクルーズや8日間のカリブクルーズをこなした後冬場はフォートローダーデールを基地にして8日間のカリブ海クルーズに就航します。
姉妹船のカーニバルスピリッツ号
カーニバルの戦略
3隻各々の動静を見て見るとカーニバルプライデ号はカリブ中心、カーニバルレジェンド号はニューヨークとマイアミと大西洋岸の港を基地に、そしてカーニバルスピリッツは太平洋岸の港と米国の3大クルーズ市場に配置していることがわかります。パナマも通過できる船型ですからいざと言う時にも機動的にシフトも可能なのです。
新戦略(続き)
今回のカーニバルレジェンド号就航ではカーニバルクルーズ初の試みも多く見られます。
(その1)
カーニバルの2002-2003カタログにスーパーライナーと言う言葉を残しています。
(その2)
カーニバル初めてイクスカーションの前予約販売をヨーロッパクルーズ分で行いました。
(その3)
カーニバルクルーズ初めての独自のラスベガススタイルのエンターテインメントを用意しました。内容的にはフランクシナトラとサミーデイビスジュニア時代を彷彿させる"ジャズホット"と "テイク II" となっています。
今後はパナマ運河通過クルーズも拡大へ