2002年7月12日(終値) |
株価(終値) |
カーニバルコープ(CCL) |
US$US$27.13 |
ロイヤルカリビアンクルズ(RCL) |
US$US$19.53 |
ロイヤルオリンピッククルーズ(ROCLF) |
US$US$2.299 |
POプリンセスクルーズ(POC) |
US$US$23.75 |
先週も引き続き年初来の安値更新が続いたまさにNY市場のベアマーケット下ではクルーズ業界の株価もつれて更に安値をつけにいった。
今回の特徴は全ての船社の株価が値を下げたことでブルベア指数的に見るとひょっとすると近い将来反発するのではないかと思わせる兆候が見て取れる。 |
さあ!世界一のクルーズ船が建造へ!
キュナード社(カーニバルグループ)
“クイーン・メリー2号”は仏のアトランチック造船所で7月4日起工式が行われた。本船は 世界最大の150,000総トン、最長: 約345m
、最大幅:約40m 最高:72mと最大づくしの客船です。
ところで米国ではこの日、独立記念日でしたが実はキュナード社にとってもキュナード社がはじめて建造した客船ブリタ二ア号が丁度162年前の今日リバプールからハリファックスとボストンに向けて処女航海に出た日だったことは余り知られていません。
17階建のこの船の高さも船底からだと煙突の最高部まで約72m(これは23階建てのビルに相当)します。そしてこの船も最高級の客船だけあってアウトサイドキャビンの割合が77%でその72%にはバルコニーがついています。
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一方、エンジンはガスタービンとデイーゼルエンジン合わせて157,000馬力の出力でこんなに大きい船にもかかわらず、なんと航海速力でも30ノット(約時速50KM)で航走出来るのです。
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さらに、この客船のを建造費ですがこれもウルトラ級で7.8億ドル、日本円では約850億円にもなります。しかも旅客数2,620名に対してクルー1,253名とほぼ2対1の割合でこれまたこれほど大きな船では考えられないほどのサービス内容となっている、とにかく記録ずくめのすごい客船なのです
新しいクイーンメリー号(左上)と先代のクイーンメリー号(右上)、本船は現在米国のロングビーチに係留されて宿泊施設やレストランとして利用されています。
ところで余談ですが:小渕元総理大臣
彼が学生の時に一人で世界一周の旅途中、イギリスからアメリカに渡るのに利用したのがこのクイーンメリー1世号でした。当時25歳の彼はこの船に乗りたいがためにヨーロッパの各地で一生懸命にアルバイトをして当時で250ドルもの切符をやっと買って乗船したそうです。
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彼はその世界一周旅行から帰国した直後の国政選挙に打って出て、26歳という最年少で初当選しその後総理大臣にまで登りつめたのです。そして総理として平成11年4月29日
ロスを訪問した時空港からロングビーチの本船に直行し自分が使用したキャビンがそのまま残っていルのを確認して感慨無量だったことは推察できます。
このような歴史は建造中の新造船でもきっと又、繰り返されることでしょう!それほど客船には他とは違ったロマンが有るのです。