ノルエイジャンコースタルクルーズ)
夏場、世界でも有数のすばらしい景色が続くクルーズではならのルートですが、どちらかといえば競争相手の少ないこのクルーズ(実際はフェリー)は使用船も小型の方で1週間以上の航海もあるのに設備も今ひとつのところがありました。ですからこの欄でも取り上げなかったのですが今回2002年に2隻の新造船が完成することになりようやくお勧めできることになりました
15,000総トンの新造船を現在建造中で2002年に就航します。 新しい船は発注残5隻のうちの2隻で4月完成643ベッド数の”フインマーケン”号と5月予定の”674ベッド数の”トロルフイヨルド”号です。 なお、2003年、4年、5年も新造船が引き続いて完成してきます。
要目:全長137.5 m、幅21.5 m 18.5ノット、キャビン数309室、674ベッド(なお、スイートルームは15室で船旅名人お勧めのバルコニー付は5室です。,また、ジュニア−スイートは4室となっています。
新造中のフインマーケン号
両船はベルゲンから北極圏に位置するカーケネスまでの1250マイルに及ぶノルウエー西岸ルートの通年クルーズに就航予定ですが、この企業のフェリーでは 初めて、プール、サウナ、アウトドアカフェも設けられますので長い航海でもこれからは楽しみが増えました。
”世界1美しい自然を満喫できるクルーズ”ですから船内から屋外がよく見渡せるパノラミックビューグラスウインドーが船首部と船側部に設けられていますしアウトビューのエレベーターからの景色も楽しめるようになっています。
1891年8月に政府汽船部門アドバイサーのグレン氏がトロンヘイム
とハンマーフェスト間に通年運行の急行フェリーを走らせようとアイデアを出し2つの会社ノルデフジェスクとベルゲンスクに参加を募りましたが冬場の天気を理由に断られました。実際にそのころには、わずか2枚の海図しかなくその航海のリスクは考えられないほど大きかったのです。
しかしまだ比較的若い船主ベスターラーセン社がこのチャレンジに手をあげたのです。そして、この船主の命で自社のリカルド船長と道案内人が実際に船を使ってルートを検索しまた、各ルートでの所要時間や問題点を調べ上げたのです。その結果をもとに1893年5月28日自信を得た船主に対して、政府は夏場トロンヘイム
とハンマーフェスト間、冬場はトロンヘイムとトロムソ間を週1回往復する4年間の契約をベスターラーセン社と結んだのです。現在では2つの北ノルウエー船主、トロムンスフイルケス社とオフテン社で所有されています
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新造船完成予想図
社船”ナルビック”号
本船の特徴
一世代前の船ですがデザイン等が非常に変わっていて特徴があります。一見煙突が2本(隠れていて一本は見えていませんが)の凹型船型に見えますが中央上部にもちゃんとキャビンがあります。
冬の今、南部でも右の写真のように凍りついた景色が待っています。
また、北極圏では3時間だけ太陽が顔を出したあとほぼ水平に移動して沈んでいきます