航路の比較(日本船)
2003年日本の3社が各1隻づつクルーズを予定していますが今回ほど従来に比較して大きくルート変更された事はありません。
船別に検討していくと;
(1)”飛鳥”これまでのどの世界一周でも欠かせなかったヨーロッパとアラスカへの寄港を思い切って中止、あえて南米最南端に向かうことが業界の最大の話題です。
多分リピーターが多いことに加えて今後このクラスの船が活躍できる場所を探す目的もあると考えられます。
(2)”パシフイックビーナス”ここでもヨーロッパがカットされています。特徴はアジア、北米、ヨーロッパの3つに均等に重点配分されている事です。
(3)”日本丸”は均等に寄港地が世界配分されていて今回から始めた”ここのりプラン”が出来易いようになっています。
以下に3社3隻の航路を比較し易いように海域色別に表示して見ました。
(その2)
日本丸 |
飛鳥 |
パシフイックビーナス |
東京 |
横浜 |
横浜 |
神戸 |
神戸 |
神戸 |
アモイ |
シンガポール |
マニラ |
シンガポール |
マーレ |
シンガポール |
コーチン |
デュバイ |
コロンボ |
スエズ運河 |
マスカット |
サラーラ |
アレクサンドリア |
スエズ運河 |
アカバ |
クシャダス |
シャルムエルシェイク |
サファガ |
ナポリ |
アレキサンドリア |
スエズ運河 |
パルマ |
イスタンブール |
アレキサンドリア |
カディス |
ヴォロス |
クサダシ |
ルアーブル |
ピレウス(アテネ) |
イスタンブール |
アムステルダム |
ドブロブニク |
オデッサ |
サンクトペテルブルク |
ベニス |
ヤルタ |
ヘルシンキ |
リボルノ(フィレンツェ) |
ピレウス(アテネ) |
オスロ |
マルセイユ |
サントリーニ島 |
レイス |
バルセロナ |
ベニス |
リバプール |
リスボン |
チビチャベキイア |
ダブリン |
マデイラ島 |
マルセイユ |
ハミルトン |
リオデジャネイロ |
カサブランカ |
キーウェスト |
レシフェ |
リスボン |
ニューオリンズ |
マナウス |
ニューヨーク |
コズメル |
サンタレン |
ナッソー |
パナマ運河通過 |
ブリッジタウン |
ニューオリンズ |
カボサンルーカス |
キュラソー |
コズメル |
サンディエゴ |
パナマ運河通航 |
パナマ運河 |
バンクーバー |
アカプルコ |
アカプルコ |
ジュノー |
ホノルル |
サンフランシスコ |
東京 |
横浜 |
バンクーバー |
神戸 |
神戸 |
ケチカン |
− |
− |
ジュノー |
− |
− |
スワード |
− |
− |
横浜 |
− |
− |
神戸 |
アジア域内 |
地中海 |
ヨーロッパ |
北米・アラスカ・ハワイ |
南米及び北アフリカ |
航路の比較〔外国船〕
寄港地〔その−1〕 |
ニューヨーク |
大西洋クルージング |
フォートローダーデール |
グレートバハマバンク |
カルタヘナ |
パナマ運河通過 |
バルボア |
アカプルコ |
ロサンゼルス |
ホノルル |
パペーテ |
モーリア諸島等 |
オークランド |
ラッセル |
シドニー |
ブリスベン |
グレートバリアリーフ |
ヨーキーズノブ |
ダーウィン |
寄港地〔その2〕 |
コタキナバル |
マニラ |
長崎 |
神戸 |
基隆 |
香港 |
ブンタウ |
シンガポール |
コロンボ |
ビクトリア |
モンバサ |
ポートルイス |
ダーバン |
ケープタウン |
ジェームスタウン |
テネリフェ島 |
フンシャル |
サザンプトン |
ニューヨーク |
日本船との違いは下のQE2のスケジュールと比較して見てみると良く分かります
日本船との大きな相違点
(その1)ヨーロッパが抜けている。
(2)オーストラリアやケニヤ、南アフリカなど英国圏が中心に寄港地が多く設定されている。
(3)スエズは通らずに南アフリカ最南端のケープタウン経由で英国に向かう。
これにより地中海には入らない
(4)アラスカには行かない
(5)アジアにも重点を置いている
(6)最後のサザンプトン−ニューヨーク着4月23日は5日間で大西洋横断するライナーサービス
実は最大の違いは本船の持つ高速で大洋を走ることのできる性能を利用して他の船では不可能な南ア経由などという航海予定を可能にしている事です
QE2はとにかくすごい
世界一周航海数でもNO1