2隻目の新造船就航したものの!
世界最速のクルーズ船オリンピックボエジャー号 , 25,000総トンの運航で知られるこの船主は.ドイツのブロームアンドボス造船所で姉妹船"オリンピック イクスポーラー号を建造していましたが引渡しは当初2001年の4月27日予定でした。 が、技術的なトラブルなどで結局9月15日に延期され混乱も有りました。
新造船に乗りたい気持ちは分かりますがADMによれば今後もこのようなケースは現在の経済情勢や新しい技術の採用下で益々増えるとのことです。クルーズの経験が少ない日本人旅行者は今後ともこのようなトラブルもありうることを念頭において計画する必要がありそうです。
”オリンピック”を船名に使ってはいけないと言う彼らの言い分も理解は出来ますが、既に世界の人々にもなじみのある3隻の名前をいまさら変えろと言のはどうでしょうか?
船主も大変困っています。でも実際にオリンピック委員会の命令によりギリシャのANEKラインは新造船につけたOlympic
Spirit を Hellenic Spirit.に変更余儀なくされました経緯もあるのですが 。
過去、2002年の夏に”オリンピック ボエジャ−号は米国のテキサス州ヒューストン発のカリブ海及びセントラルアメリカクルーズに就航したことが有ります。
当時、世界有数の船速を誇るこの新造船を急遽航路変更したのは、このクルーズを利用していた顧客の半数が米国人であっただけに9.11テロによる影響が大きく、米国からの船客が地中海まで来無くなり自国発のクルーズ指向を強めたからでした。
ベリツシテイ、プラヤデルケイマン、コズメルを周遊する7日間クルーズをポートチャージ込み価格で$997ドルからの設定で運航されていましたが今はもちろん中止となっています。。
当初、この船主は本船を姉妹船オリンピック・イクスポーラー号共々地中海にて運行する予定でしたが事件後変更されたのですが簡単には米国市場に参入は出来なかったのです。
実は、すでに供給過多になっているこの地域へのどちらかと言えば小型船での進出は賭けでもあったのです。確かに他社の船にはない高速性能と独自の航路でもって成功をゆめみたのでしょうが?
この船社は地中海クルーズを長年にわたって行ってきた歴史ある1社でギリシャのピレウスに本社
が有ります。これまではどちらかといえば船齢の古い船での運航でしたが2000年にオリンピックボイジャー号を建造し今年からは米国のヒューストンを基地に運航も始めたりキューバへのクルーズを計画したりするなどしましたが2003年12月突然会社更生を申請し実質倒産してしまいました。2004年はアテネでオリンピックが開催される年なのにまったく残念です。
ドイツのブロムアンドボス造船所で2000年に建造されました。全長180m、24,391総トン旅客836名のどちらかといえば小さいサイズですが驚くことにその速力はなんと27ノットです。別のところで説明しますがスピードが速いことは船客にとっても大きなプラスです。また、クルー数も400名ですから旅客一人当りのサービスは最高ランクといえます。
本船は5月から10月までの間ピレウス発着のエーゲ海クルーズを行っていました。
クルーズ船の場合、夕方出港し明朝入港が必要のため速力が遅いと距離の離れた港には航海日数が限られていることから寄ることが出来ません。
でも本船は地中海1の27ノットの高速ですから他の船では不可能な遠い港でさえ行くことが出来るほか他のクルーズ船より多くの港にも寄港できるのです。
このことからクロアチアやイスタンブールにも寄港するほかオリンピアにも寄港します。
倒産その影響
2003年12月17日グループ8つの船主のうち2つが倒産。しかしその他の関連企業6社は倒産を免れていた。倒産したのはオリンピアボイジャー号の船主であるオリンピックワールドクルーズ社.とオリンピアイクスポーラー号の船主であるロイヤルワールドクルーズ社で日本の会社更生法に当たるチャプターイレブンをホノルルで申請した.
資金の貸し手との間で$250.0 million2億5千万ドルの返済計画について貸し手と話し合ってきたが返済を急がされ合意に至らず倒産に至ったと言う。2つの船主の保証は親会社であるロイヤルオリンピック社がおこなっていたので自動的に親会社も倒産?。これによってその後のクルーズはキャンセル、さらにオリンピアボイジャー号はセイントトーマスデ足止め運航中止となったのである。また、米国に寄港できないのでオリンピアイクスポーラー号は一旦メキシコのエンセナダに向けた。
2003年12月18日 ピレウス、ギリシャ情報
ホノルルの裁判所が本船の出港を禁止したものの、危うく時間差で本船は出港出来た。しかしロス又はサンデェゴへの入港禁止でエンセナダに決まったのである。倒産原因は9月11日のテロ、アフガン、イラクへの米国軍の進行など中東の混乱、そしてSARSなどによるクルーズツーリズムの落ち込みと船主は行っているが!。いずれにしてもヤル・オリンピック・クルーズはギリシャのピレウスを基地に地中海、エーゲ海クルーズを運航していて日本人旅行客にも広くツアーなどで利用されているギリシャで最大のクルーズ船会社だけに影響は大きい。他の保有船にはトリトン(14,000トン)ステラオセアニス(5.500トン)ステラ・ソラリス号(18,000トン)、ワールド・ルネッサンス号(12,000トン)、オデッセウス号(12,000トン)オリンピックカウンテス(18.000トン)など日本人もよく利用する船名が並んでいます。